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教員選考試験にTOEFL利用


 ●2016年9月-英会話ブログ【教員選考試験にTOEFL利用】

沖縄県教育委員会が行った「公立学校教員候補者の選考試験」で、中学校と高等学校の英語教員向けのリスニング試験問題が、 市販されているTOEFL問題集の内容と酷似していることが発覚したという報道が先月ありました。

その報道では、昨年のこの教員登用試験で、少なくとも18問中13問、今年の試験では18問中8問が該当したとのことです。 一言一句が同じである内容の出題も多く、市販本の内容を試験問題に引用しても著作権法上の問題はないとしても、 一部の受験生の間ではこの問題集から出題されることが噂になっており、試験の公平性が問われそうな状況のようです。

特に、リスニング問題では、昨年の試験で、外国人男女2人の会話を聴いて4択で答える問題や、 一つの英文を聴いてそれに関連する3問に答える問題などは同じであるとのことです。 さらに、英会話内容と質問内容までが全て同じ問題が相当数あると言われています。 今年の試験でも、人の名前や固有名詞だけを修正した問題が際だっているとのことです。

これに対して、文部科学省職員課は「選考試験は公平公正が大原則」としつつ「試験問題は各教育委員会が作成しており、 仮に法令違反がなければ、個別具体的な内容についてコメントする立場にない」としていようです。

この英語試験の合格者は、中学で受験者217人中19人。高校では123人中5人で、いずれも狭き門のようですが、 出題問題が分かっている割には合格率が低いようです。

実際に英語試験の問題を作るのは簡単なことではなく、問題に適した文章を探すのには相当に骨が折れます。 こういう公的試験の問題文は長文読解が定番なので、英語の近代小説や、ジャパンタイムズなどの記事探しから始まり、 その文章の中でどのような問題にするのかを決める迄に相当な時間が掛かります。 関わる著作権の許可をクリアして、正解となる答えを日本人のプロの翻訳家に確認してもらい、 その後にネイティブにチエックしてもらうという順序で進みます。試験を作ることは、責任の重い作業で、 思う以上に手間暇が掛かる作業です。TOEICテストのようなビジネス系問題は、この公立学校教員候補者選考試験に そぐわないので使用しにくいですし、英検の内容は2級までが学生向けの英語テストという色合いが強いことから、 一般教科型の英語テストであるTOEFL問題が盗用されたのは、ある意味理にかなっているように思います。

結論として言えば、公立学校教員候補者選考試験の現行英語テストを廃止して、TOEFLそのものを英語試験として採用 すれば良いと思います。TOEFLはアメリカ大学。・大学院に入学するテストなので、 まさに今から先生を目指す日本人の若者に最適な試験です。

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ブログ担当 甲斐輪 栄美(広島スタッフ)

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