この春から秋にかけて開催された大阪・関西万博。10月13日にフィナーレを迎えました。私は英会話の先生たち――アメリカ人のマークさんと、イギリス人のジョンさん――の二人を連れて行ってきました。最初は「混むだけで大したことないんじゃないか」と半信半疑だった二人でしたが、いざ会場に足を踏み入れると、そのスケールと熱気にすっかり圧倒されたようでした。世界各国のパビリオンが並び、未来の技術や文化体験が溢れていて、まさに“地球の見本市”という言葉がぴったりでした。
特に印象的だったのは、各国の人々が自分の文化を誇りを持って紹介していたこと。マークさんはアメリカ館の最新AI体験に興奮し、ジョンさんは英国館の静かな映像展示に感動していました。私はというと、どの国のブースでも、言葉を超えて人と人とが笑顔でつながる瞬間に心を打たれました。英会話を学ぶ立場としても、文化を伝える力の大切さをあらためて感じた時間でした。
ただし、今年は本当に暑い日が多く、日中は汗が止まらないほど。人ごみも想像以上で、休憩スペースを見つけるのにも一苦労でした。それでも、目の前で繰り広げられる音楽やパフォーマンス、子どもたちの歓声、そして世界中の人々の笑顔を見ていると、「この熱気こそが万博の醍醐味だ」と納得せざるを得ませんでした。飲み物を片手に日陰で一息つきながら、三人で世界の未来について語り合った時間も忘れられません。技術の進歩も大切ですが、こうして顔を合わせて話し合うことの温かさを強く感じました。
半年間の開催を終えた今、最初は「成功しないのでは」と言われていた万博が、多くの人に惜しまれながら幕を閉じました。私たち三人も最終日の花火を見上げながら、「来てよかったね」と自然に言葉が出ました。暑さも混雑も、今ではすべてが良い思い出です。世界の人々が集い、未来への希望を語り合う――そんな場所に立ち会えたことは、間違いなく人生の宝物になりました。次にまたこのような機会があるなら、今度はもっと多くの仲間を連れて訪れたいと思います。
